小児歯科診療
ドクターよりメッセージ
小さい時に受けた最初の印象は、その後の成長過程においても引きずることが多くなります。最初に「歯医者さんは怖い」というイメージを持ってしまった子供は、大人になっても苦手なことが多いようです。子供の頃から歯医者に通い、定期的にケアを受けたり知識をつけていくことは、生涯にわたるお口の健康を保つことにもつながります。
早くから歯医者に行き、ケアを行っていきましょう。
乳歯のむし歯予防はとても大切です
乳歯は「どうせ大人の歯に生え変わるから」といったようなものではなく、永久歯が生え変わる時の大切な道しるべとなります。
永久歯が生える前にむし歯になったり、抜歯になってしまったりすると、永久歯の生えてくるためのスペースが確保されず、歯並びが悪くなってしまいます。 また、むし歯菌が永久歯に感染してしまうこともあります。
お子様を歯医者嫌いにしないことが大切
嘘をつかない
「痛いことしない」とか「見るだけだから」などと言ってしまうと、歯医者や、保護者の方に対しても不信感を持たせてしまいます。信頼関係を構築することが大切になります。
褒める
診療後は「よくがんばったね」と積極的に褒めてあげてください。成功体験の積み重ねは次へのモチベーションにつながります。
注意すること
乳歯列期の場合
乳歯のむし歯には特にご注意ください。乳歯はむし歯菌に感染するとすぐに大きなむし歯になってしまいます。乳歯は永久歯が正常に生えるための道しるべとなるため、乳歯を早期に喪失することは、永久歯や、将来の歯並びにも影響することがあります。
混合歯列期の場合
生えたばかりの未成熟な永久歯のことを幼若永久歯といいます。幼若永久歯は、歯の石灰化が不十分なことから、乳歯と同様にむし歯になりやすい特徴があります。丈夫な永久歯になるまで５年程度の期間を要するため、注意が必要です。
シーラント
シーラントはフッ素配合のレジンという素材で奥歯の溝を埋める処置のことです。奥歯の溝を埋めることで食べカスや汚れが奥歯の溝に残ることを防ぎ、虫歯予防につなげます。
フッ素
歯は脱灰と再石灰化を繰り返しています。フッ素は再石灰化を促進し、歯の修復を促します。