親知らず
ドクターよりメッセージ
きちんと生えた親知らずは抜歯する必要はありませんが、横や斜めに生えていたり、将来的にトラブルを引き起こす可能性のあるケースでは、早めに抜歯しておくことによってトラブルの原因を取り除いておくことが可能です。
親知らずのことで、疑問やお悩みがあれば、口腔外科手術の経験豊富な当院まで、是非一度ご相談ください。
親知らずとは
親知らずとは6歳臼歯(第一大臼歯)、12歳臼歯(第二大臼歯)の奥に生えてくる18歳臼歯のことです。
親知らずが生えてくる20歳前後には、歯茎が腫れて痛みが出たり、横や斜めに生えてくるトラブルが出てくる場合があります。
親知らずが害を及ぼすケース
歯肉が腫れる
親知らずが歯茎を破って顔を出し、痛みを伴うことがあります。
7番の歯を押して穴をあける
親知らずが7番に側方から押していき穴をあけることもあります。
7番の歯を押して前歯が重なってくる
親知らずが7番に側方から押し、7番が6番を押し、、、全体の歯並びが悪くなり、前歯が重なってしまうことがあります。
親知らず抜歯の流れ
親知らずの抜歯は、患者様ごにの状態が異なりますので、治療の流れも変わってきます。
1. 検査
レントゲン撮影を行った後、親知らずの状態や歯ぐきの状態を確認します。その後、総合的に判断して親知らずの治療を検討します。抜歯が困難であると判断した場合は、大学病院を紹介させていただきます。
- 抜歯した方が良いのか、または、そのままでも問題ないか。
- 歯ぐきの炎症の有無
- 上顎?下顎?
- 親知らずと神経の距離。
2. クリーニングや投薬
親知らず周辺の歯ぐきに炎症がない場合はそのまま抜歯を行いますが、炎症があると麻酔の効きが悪くなったり、抜歯後に止血しにくくなったり、抜歯した部分の治癒までに時間がかかったりするため、クリーニングをしたり、薬で炎症を抑えたりします。
3. 麻酔
注射での麻酔をする前に表面麻酔を行うことで、注射の痛みを和らげます。麻酔が十分に効いた状態で注射での麻酔を行います。
4. 抜歯
上顎の親知らずは、骨が比較的軟らかいため、下の親知らずに比べると抜きやすい傾向にあります。まれに抜歯するための器具が入れにくく抜歯しづらいこともあります。下顎の親知らずは、骨が硬く厚く、上の親知らずに比べて抜歯しづらい傾向にあります。また、下顎には神経の走行があるため抜歯の難易度は高くなります。
5.止血
親知らずの抜歯後はガーゼを30分程噛んで圧迫することで止血します。
6.抜歯後の確認
抜歯した翌日か翌々日に、抜歯後の状態確認と消毒などで来院して頂きます。